電子出版:電子書籍の原稿は縦書きと横書きどっちがいいの?
「電子書籍を作ってみたい! でも、原稿ってどうするの?」
「原稿って、縦書き? それとも横書き? どっちがいいの?」
いざ原稿を用意するときにこのようなことでお悩みではないでしょうか?
いまや誰でも手軽に無料で電子出版できる世の中になりましたが、本の原稿を初めて書くというひとにとっては、縦書きがいいのか、横書きがよいのか、迷ってしまうこともあるでしょう。
この記事では、縦書きと横書きの違いを明らかにして、それぞれの使い分けや注意点について解説していきます。
縦書きと横書きはどっちがいいの?
電子書籍に限らず、紙の本でも、縦書きと横書きはあります。
日本語の本の場合、縦書きと横書きはどちらでも可能です。
しかしながら、近くにある紙の本を手に取ってみてください。
たいていの本が縦書きではないでしょうか。
つまり、日本語で書かれる本であれば、縦書きの方が無難といえます。
しかしながら、ブログのように最近では横書きで書かれているものも増えてきましたので、横書きがダメというわけではもちろんありません。
縦書きと横書きのどちらを選ぶかについて、それぞれの違いと使い分けを次で見ていきましょう。
縦書きと横書きの違い、それぞれの使い分けは?
日本語であれば、縦書きと横書きどちらでも対応可能ですが、通常であれば縦書きを選ぶことが多いです。
縦書きの場合は、ページを右に開いていく右開きの本になります。
右開きとは、表紙を上にしたときに右綴じになっている本のことです。
一方、横書きとはどういう場合に選ぶのでしょうか?
横書きを選んだ方がよいのは、日本語以外に数字やアルファベットがたくさん出てくる本の場合です。
横書きの場合は、ページを左に開いていく左開き(左綴じ)の本になります。
とくにこだわりがない場合は、縦書きを選んだ方が無難かもしれませんが、数字やアルファベットを多く使う場合は横書きを選びましょう。
一方、縦書きの原稿で数字やアルファベットなどを使う場合、いくつか気を付けるべきことがありますので、次でそれを見ていきましょう。
縦書きの原稿を書く際に気を付けること
縦書きの原稿の中に半角で英数字を入れた場合、他の漢字や平仮名は縦に並んでいるのに英数字だけが「横倒れ」といって横向きに表示されてしまいます。
例えば、こんな感じです。
1章という数字の1が横向きになっています。
他にも2021とTOKYO OLYMPICという数字とアルファベットが横向きになっています。
ちょっと変ですよね。
これら数字やアルファベットを縦書きと同じ向きにする方法はいくつかあります。
数字やアルファベットは全角英数にすると縦書きになります。
年号のような数字であれば、漢字にするという選択もありです。
すべて縦書きに修正するとこんな感じになります。
縦書きの場合、何となくこちらの方がしっくりきますよね。
ただし、英数字が短い文字列ではなく長い場合、半角で横向きにして表記しているケースもよくあります。
ワードで原稿を書く場合は、縦書きで書いてみて、数字やアルファベットのレイアウトに注意しましょう。
テキスト(txt形式)は、横書きになっているため、電子書籍にしたときに初めて英数字の横倒れ現象に気づくということがありますので注意しましょう。
全角表記を使いたくないし、英数字の横倒れが気になるという方は、電子書籍も横書きにして作った方がよいのかもしれません。
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