文章を速く書くための3つの秘訣

2022年8月12日

いきなり質問です。

「文章を速く書きたい」と思ったことはないでしょうか?

正直、私は書くのがとても遅いため、いつも「速く書きたい」と思っています。

この記事では、文章を速く書くためにどうやっていけばよいのかを解説します。

文章を書くために必要なものとは? 集中力? 気力? ブラインドタッチ?

いずれもあればなおよしですが、文章を速く書くためにいますぐできる秘訣を紹介します。

書くスピードについて

速く書くための秘訣をお伝えする前に、書くスピードについて見ていきましょう。

書くのが速いひとで30分間で5,000文字といわれてますが、これはほぼプロの作家並みのスピードです。

一般的には30分間に2,000文字でも比較的速い部類に入ります。

たしかに、私もすごく気分が乗ってくると30分で3,000文字くらいは書けることもあります。

でも、それが毎日できるなんてことはありません。

もし30分3,000文字ペースで書き続けることができたら、毎日2時間ずつ書いていけば一日で12,000文字ですから、10日間あれば軽く一冊の書籍が書けてしまうペースです。

これは素晴らしいですよね。私もぜひそうなりたいです。

では、どうすれば速く書けるのでしょうか。

その秘訣とは、ずばり次の3つです。

1.文書の型を使う
2.書くことだけに集中する
3.ツールを使う

それでは、順に詳しく解説していきます。

1.文書の型を使う

まず1つ目の秘訣は、「文章の型を使う」ことです。

なぜ、文章を速く書くために型を使うとよいのでしょうか?

それは、文章の型に当てはめることで「骨組み」が決まり、書くべき順序が明らかになるからです。

いざ文章を書く段になって、さて何から書けばよいのやら、と迷うことはないですか?

「文章の型」を決めれば、何を書いていけばよいのかがはっきりします。

それでは、実際に文章の型とはどんなものがあるのかを見ていきましょう。

「文章の型」と聞いて、誰もが真っ先に思いつくのは、「起承転結」ではないでしょうか。

「起承転結」とは、四コママンガなどでおなじみの展開なので、あえて説明するまでもないでしょう。

「起承転結」に沿って書くことで、自然とストーリーの流れができます。

しかしながら、「起承転結」は、最後(結)まで読まないと全体がわからないなどの欠点があり、文章の型としてあまり使われていないという現状があります。

では、よく用いられる文章の型とは何でしょうか?

よく使われるものとして、PREP(読み方は”プレップ”といいます)という文章の型があります。

PREPとは、P(Point:ポイント、結論)、R(Reason:理由)、E(Example:例)、P(Point:ポイント、結論)の頭文字を表しています。

では、ちょっと変かもしれませんが、このPREPを使ってPREPを説明してみましょう。

P(Point:ポイント、結論)
PREPとは文章を書くときに使う型のことです。
PREPを使うことでとわかりやすい文章になります。

R(Reason:理由)
なぜPREPを使うとわかりやすくなるのでしょうか?
それはPREPの順に書くことで自然と論理的な文章の構成になるからです。
論理的な流れができるため、読み手にわかりやすい文章になります。

E(Example:例)
PREPは、P(Point;ポイント、結論)、R(Reason;理由)、E(Example;例)、P(Point;ポイント、結論)の頭文字を表しています。
PREPはブログやWeb記事によく用いられる文章の型のひとつです。

P(Point:ポイント、結論)
実は、PREPのような文章の型を使うことは、わかりやすい文章ができ上がるというだけでなく、書き手としてのメリットもあります。
文章の型を使うと書く内容がはっきりするため、スラスラと文章が書けるようになります。
いい文章が速く書けるのであれば、PERPのような文章の型を使わない手はないですよね。

いかがでしょうか。ただし、これらはあくまで骨組みなので、これに文章を付け加えて肉付けしていく必要があります。

文章の型には、PREPの他に、ランキング形式のように情報を羅列してまとめる「リスト型」など、いろいろありますので、書く内容にあった型を選びましょう。

文章の型に基づいて大枠の骨組みができたら、書くべきことを箇条書きに並べてみて、それにしたがって文章を書いていくとより速く書けるようになります。

2.書くことだけに集中する

文章を速く書くための2つ目の秘訣は、「書くことだけに集中する」ということです。

逆に、文章を書くのが遅くなる原因は、考えながら書いていたり、言葉をあれこれ選んだりしながら書いているからです。

実は、当の私もあまりできていないのですが、文章を速く書くには、とにかく書くことだけに没頭するのがよいそうです。

例えば、タイプミスなどは気にせずにひたすら文字を打ち込んでいくことを意識して書いていきます。

打ち込むことに集中すべく、モニターに紙を貼るなどして見えないようにしているひともいるとか。

タイプミスや文章の修正は後回しにして、書くことだけに集中することで書くスピードは格段に上がります。

逆に、文章を書くときにもっともやってはいけないことは、書きながら推敲をし始めてしまうことです。

文章を書くことと推敲などの編集は分けて作業した方がよいということは、文章の書き方を指南する書でもよく書かれていることです。

また考えながら書くよりも、速く文字を打つことに集中して書いていくことで言葉もより出やすくなるというライターさんの話も聞いたことがあります。

先ほど紹介した文章の型に沿って、文章の枠組みと書くことを箇条書きにまとめるなどして、書くことを決めたら、ひたすら文字を打つことに集中する。これが速く書くための2つ目の秘訣になります。

3.ツールを使う

最後3つ目の秘訣は、「ツールを使う」です。

昨今、文章を書くために便利なツールがいろいろとありますので、いくつか紹介します。

文章を速く書くためには、「文章の型を使う」というのが1つ目の秘訣でした。

文章の型に沿って骨組みである「構成」を考えるときに使う便利なツールが、「マインドマップ」です。

マインドマップの使い方などの詳細については、紙幅の関係上、割愛しますが、ソフトの種類もいくつかあるのでググって調べてみましょう。

ここでは、文章を書くときに、マインドマップを使うとなぜよいのか、また使ったときに何が起こるのかを簡単にお伝えいたします。

マインドマップとは、キーワードや文章などを枝葉のようにツリー状に並べていきがら、アイデアを分類してまとめていくときに役立つツールです。

実は、文章を書くということは、書き出してみるまでどんなものになるのかわからないもの。

文章を書いていくうちにどんどんアイデアが出てきたといった経験は誰しもあるのではないでしょうか。

それは、考えがまとまらないうちに文章を書き始めているからです。

2つ目の秘訣でもお伝えしたとおり、速く書くためには、できるだけ考えながら書くということをせず、書くことだけに集中しなければなりません。

そのため、書き始める前に、マインドマップのようなツールを使って、書くアイデアをあらかじめ頭の中から洗いざらい引き出しておくとよいというわけです。

マインドマップを使っていくと、ぼわっと考えていたことを言葉に表わしてグループ分けをするなどして視覚的に並べていくため、どんどん頭の中が整理されていきます。

そして、頭の中が整理されていくにしたがって、考えもまとまっていき、またさらに一歩進んだアイデアが浮かんできます。

マインドマップで頭の中を引きずり出せたと思ったら、書いてあるキーワードなどを頼りに書くことだけに集中して文章を綴っていきましょう。

速く書くときに便利なツールをもうひとつ紹介いたします。

それは「音声入力と文字起こし」です。

いまや音声入力は、Googleドキュメントやアプリなどで手軽に使えるようになりました。

会議の文字起こし用のソフトなども活用できます。

一般的には、ひとが1分間に話す文字数は約300文字といわれています。

すなわち、30分間で9,000文字になりますので、書くよりも話す方が圧倒的でスピード文章が出来上がってくる計算になります。

音声入力の詳細なやり方については、割愛しますが、先に紹介したマインド・マップを使うなどして、構成などで書くことを決めましょう。

次は、それに沿って話してGoogleドキュメントを使って音声入力をしていきます。

またすでに録ってあるセミナーなどの動画や音声データを利用するのであれば、文字起こしツールが便利です。

参考までに、文字起こしスマホでできるアプリとパソコンでできるソフトを紹介いたします。

・スマホでできる文字起こしアプリ(無料)
UDトーク

・パソコンでできる文字起こしソフト(無料で使えるが、実質的には有料)
Notta

音声入力や文字起こしした原稿は、そのままでは使えませんので、文章として修正していきます。

文章を書くのが苦手というひとには音声入力が断然おススメです。

イチから文章を書くのはかなり億劫でも、話したものを文字起こししたテキストを修正していくと案外楽に書けます。ぜひお試しください。

例えば、これまでに講演やセミナーで話をしたことがあるなら、それを音声入力や音声データからの文字起こしをすれば、本やブログといったコンテンツに二次利用が可能となります。

すでに持っているものから音声入力や文字起こしを使って文章を作成できれば、アイデアをイチから考える必要がないため、効果的な配信をすることができます。

このように、コンテンツの移行には音声入力や文字起こしが便利です。

こうしたツールは昨今かなり充実してきていますので、アンテナを張ってどんどん活用しましょう。

まとめ

文章を速く書くための3つの秘訣について、簡単にまとめます。

「文書の型を使う」ことで、あらかじめ書く内容が決まってくるため、速く文章が書けるようになります。

書く内容が固まったら、「書くことだけに集中する」ことが重要です。

書くことに集中するために、「書く」ことと「推敲や編集」を分けて対応するようにしましょう。

また、文章を書くために役立つ「ツールを使う」ことも大事です。

「マインドマップ」は、文章を書き始める前に頭の中を整理してアイデアをまとめるのに役立ちます。

また「音声入力」は、文章をイチから書くのが苦手なひとには心強いツールになります。

「文字起こし」ツールを使うことですでにある音声コンテンツを文章に素早く移し替えることができます。

どんな書き方でどういった方法を使ってどのような手順で書いていくのか、それを作り込んでいくことは、書くあなたのスタイルを築くことでもあります。

いろいろな方法を試していきながら、自分に合った書き方を磨いていきましょう。